昨日、近くにある白鳥公園へ散歩へ行く途中で
袴やスーツを着た学生さんがたくさんいました。
3月といえば卒業シーズンですね・・・。
みなさん輝いていて、なんか自分の学生の頃を思い出しました(^^)

以前お客様から「卒論のテーマについて興味があります」
っというお言葉をいただいたので、
せっかくなので少しブログで書いてみようと思います。

現代に生きる職人たち

私は学生のときは「国際文化学科」で文化人類学を専攻しておりまして、
卒業論文では3名の伝統工芸職人(かざり簪職人、つまみ簪職人、つげ櫛職人)に
インタビューさせていただき、伝統産業の職人の現状について書かせていただきました。

基本的にテーマは自分が興味があるものであれば
日本国内でなくても、海外へ行ってもいいのですが、
私の場合は日本のことをもっと知りたいなっと思ったので、
自分の興味のある「かんざし」や「ものづくり」について焦点を当ててみることにしました。

今では伝統産業の職人の方は定期的にテレビ番組で紹介されていたり、
普通にホームページを持っていたりするので、
「職人」と聞いて身近に感じられる方も中にはいるかと思うのですが、
私が卒論を書いた2002年当時はまだまだ情報が少なく、
個人がホームページを持ち始めた時代で、
「職人」は保守的・静的なイメージで雲の上のような存在だったんです。

でも取材させていただいた3名の方はすでにホームページを持ち、
自身が制作された作品や情報を発信していたり、
デパートや海外に出向いて直接お客様へ販売されたり、
小学生を対象に体験教室を開催されていたり、と
自分の思い描いていた職人像と全く違っていて、すごくびっくりしたんです。

職人自らが積極的に宣伝したり販売活動を行うようになった背景には、
問屋が減ってきたという時代の流れももちろんあるのですが、
よくよく考えてみれば職人たちはいつの時代も、
その時代の変化に応じて変化し続けてきました。

髪結い文化が華開いた江戸時代には、
女性たちの要望に応じて様々な髪飾りをつくり、
西洋の文化が流れ込み洋髪が一世風靡した時代には、
それに合うモダンなタイプの髪飾りをつくったり。

私たちの嗜好が変わればそれを作り出す職人の考え方も代わり、
私たちの嗜好により近い作品づくりに励もうとする。

そもそも私が抱いていた「保守的で静的なイメージ」は
「伝統を守り続けている」という一側面からしか捉えていたにすぎず、
職人たちはいつの時代の「求めている人」のために続けてきた –

・・・と簡単にまとめるとこんな内容の論文を書きました。

この記事を書く上で久しぶりに論文を読んだのですが、
連日ゼミ室に篭り、推敲に推敲を重ねて書いていた当時が蘇りましたね。 

まさか自分が将来「つくる人」になるとは思っていなかっただろうなぁ。
なんだかとても新鮮な感じで読めました。

そしてもう一つ感じたこと。

基本的に私たちは自分が知らない物事や世界については
物事を一側面からしか捉えることができません。

これをなくすには直接現地に行ったり、人に会ったりするのが一番ですが、
すべてにおいてそれができない以上
「自分が見ているものは一側面にしかすぎない」
という意識が大事だなぁっと思いました。

そこそこ長い記事になりましたね!
最後まで読んでいただいた方、ご苦労さまでした!(^^)